若者は上司の指示を聞けるかどうか

求人を見て応募する者のなかで会社に就職して上司の指示を仰ぐ必要がある時などは、なにも新人社員だけではなくあらゆる年代やキャリアの人間にも通ずるところがある。そんな時、若者の中には「指示を素直にきく」というスキルが求められる。

「○○君、あれをこうしてこんなふうにしてくれ」と指示があるとする。その時若者は当然ながら「ハイ、わかりました」というが、結局のところどこまでを「ハイ、わかりました」と言っているのかがわからなくなる時がある。それはその後教えたはずのところを二度聞いてきたり、そもそもその仕事の目的が分かっていないとそれは顕著に現れる。

ある人は言う。「高校卒業の若者は指示を指示のままにこなす。大学卒業の若者は指示を与えたら『何故これをやるのか』ということを考える」

その意見は一部無理やりかも知れないが、なんとなく働いていると実感する機会も多い。指示を与えて「やります!」と言い切ってやってくれたらどれだけ楽かわからないが、真の意味で仕事をこなそうと思うとやはり「なぜこれをこのようにやる必用があるのか」ということのコンセンサスを取っておく必要があるのではないか。

高校卒業の若者であろうが、大学卒業の若者であろうが、仕事をこなして失敗がゼロなわけがないので、必ず失敗がある。そのときの結果はどちらも反省と改善というものを踏むのではないだろうか。若者が指示をきかないと嘆いている管理職の方は、若者も昔の自分と同じで一生懸命な気持ちを持っているということを再認識してみよう。

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